A_Clipboard

A_Clipboardは、Windowsのクリップボードの内容がテキストとして表現できる場合に、その内容を反映する組み込み変数です。

A_Clipboardの各行のテキストは通常、キャリッジリターンとラインフィード（CR+LF）で終わり、スクリプトでは`r`nと表現することができます。ファイル（Ctrl+Cで開いたエクスプローラーウィンドウからコピーしたものなど）はテキストとみなされます。スクリプト内でA_Clipboardが参照されるたびに、それらは自動的にファイル名（フルパス付き）に変換されます。ファイルを1つずつ取り出す場合は、この例に従ってください：

Loop Parse A_Clipboard, "`n", "`r"
{
    Result := MsgBox("File number " A_Index " is " A_LoopField ".`n`nContinue?",, 4)
    if Result = "No"
        break
}

ファイル名をアルファベット順に並べるには、「ソート」機能を使います。クリップボード上のファイル名をファイルに書き込むには、FileAppend A_Clipboard "`r`n", "C:\My File.txt"とします。クリップボードが他のアプリケーションで使用されている場合など、スクリプトがクリップボードを開こうとする時間を変更するには、#ClipboardTimeoutを使用します。

ClipWaitは、クリップボードにデータ（オプションで非テキストデータも含む）が含まれていることを検出するために使用することができる：

A_Clipboard := ""  ; テキストが到着したことをClipWaitが検出できるように、空でスタートします。
Send "^c"
ClipWait  ; クリップボードにテキストが入るのを待ちます。
MsgBox "Control-C copied the following contents to the clipboard:`n`n" A_Clipboard

例

クリップボードの内容を一新します。

A_Clipboard := "my text"

クリップボードを空にします。

A_Clipboard := ""

コピーしたファイルやHTMLなどの整形されたテキストをプレーンテキストに変換します。

A_Clipboard := A_Clipboard

クリップボードにテキストを追加します。

A_Clipboard .= " Text to append."

ABCをDEFに置き換えます（クリップボードもプレーンテキストに変換します）。

A_Clipboard := StrReplace(A_Clipboard, "ABC", "DEF")

AutoHotkey v1 で書かれたクリップボードユーティリティです：